「クローバ」
− １ −
こうえんで
みつけた
よつばのクローバ
あしたまた
だれかが
しあわせになれますように
めじるしに
えだをたてた
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− ２ −
ひろばいちめんの
クローバを
ぜんぶつんで
うちにもってかえった
たんねんにしらべると
よつばは
じゅうよんもあった
ちっとも
うれしくなかった
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− ３ −
いでんし とか
ようりょくそ が
たくさんつまって
クローバが
なりたつのだそうだ
みにくいきもち とか
わがまま が
あたしのなかに
つまっているのだそうだ
しんせつなひとたちが
そうおしえてくれた
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− ４ −
あたしのために
こころから
なみだをながした
たったひとりのひと
このひとの
ためなら
あたし
よつばにうまれたい
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− ５ −
ひがさして
かぜがふいて
あめがおちて
ぐるっと
ひとまわり
はっぱの
さんだんかつよう
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− ６ −
くろうばなし
が
すきなひとが
ふたりあつまれば
たちまち
あたりは
みどりでいっぱい
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− ７ −
りょうてを
いっぱいにするには
いくつ
クローバをつまなければ
ならないでしょうか
からだのなかには
まだ
ちがながれています
いきています
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− ８ −
みどりの
かおりをかんじるから
いきているんじゃない
ここでしか
いきていることを
たしかめられないんだ
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− ９ −
ふゆのあいだ
どうしているんだろう
なんて
こころからしんぱいなら
できることは
いくらでもある
きづかないふりをしているだけ
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− １０ −
よつばは
しあわせのしるし
そんなわかりやすいきごう
めじるしで
まちをこうつうせいりしたら
さぞかし
まいにちが
たいくつだろう
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